MacBookAirでYAMAHA RTX810の設定を行うにあたって、コンソール接続が必要なのでアイネックスのシリアル-USB変換ケーブルADV-119を購入しました。
ADV-119はAmazonで最安値(購入当時)だったので特に調べもせず購入したのですが、実はメーカーがWindows用のドライバしか提供しておらず、さらに検索しても同ケーブルをMacで使用した方がおられないのか参考になる情報も無かったので、使用するまでがなかなか大変でした汗
結果的にはチップメーカーが提供しているドライバをインストールする事で無事使用できたのですが、使用チップを確認してそのドライバを探すのもなかなか手間したので、ドライバのダウンロードからインストールして使用するまでを記事にしました。
同じ様にMacユーザーでできるだけ安価なケーブルを使用したい方にとって少しでも手助けになればと思います。
準備するもの
シリアル-USB変換ケーブル
こちらは冒頭でも話した通り、アイネックス シリアル-USB変換ケーブル ADV-119を購入しました。

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シリアルリバースアダプタと延長コネクタ(メス-メス)
RTX810のマニュアルを確認すると、接続はリバース(クロス)ケーブルじゃないといけないみたいだったので購入。

エレコム シリアルリバース アダプタ D-Sub9ピンメス - D-Sub9ピンオス 延長・変換用 AD-R9
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ドライバを入れる
ドライバのダウンロード
冒頭でも書きましたが、シリアル-USB変換ケーブルのMac用ドライバはメーカーHPにはありません。
調べてみるとPL2303を搭載している様なので、チップメーカーのProlificよりダウンロードします。
以下よりご使用のMacOSに対応したものをダウンロードしてください。
www.prolific.com.tw
私のMacBookAirはHighSierraなのでPL2303_MacOSX_1.6.1_20171018.zipをダウンロードしました。
ドライバインストール
ドライバのダウンロードが完了したら、インストールを行います。
ダウンロードしたファイルを解凍し、pkgファイルをダブルクリックします。
あとはウィザードの通りに進めていって完了です。
ウィザードが最後まできたら「再起動」ボタンをクリックして再起動を行って下さい。
■ macOS 10.13 High Sierraを使用している場合
macOS 10.13 High Sierraでは、新しいセキュリティ機能として「Secure Kernel Extension Loading (以下, SKEL)」が導入されたとの事で、インストールウィザードの最後に以下ポップアップが表示されます。
なんでも署名の無い開発元のアプリはブロックするから許可を与えないといけない様です。
と言う事で、上記に記載されている通り、「システム環境設定>セキュリティ&プライバシー」を開き、左下の鍵マークをクリックして変更可能状態にします。
と、あとは「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」を選択して「許可」ボタンをクリックすれば完了!!・・・とはいかず、「許可」ボタンをクリックしても何も反応しません。
再度調べてみると、同じ現象に遭遇している人は多い様で対処法もたくさんありました。
内容の詳細は省きますが、とりあえずセーフモードで起動したら許可ボタンが反応するとの事なので、その通りにしてみます。
【セーフモードでの起動方法】 1. 一度Macの電源を切り再度電源を投入し、すかさず「shift」キーを押しっぱなしにする 2.リンゴマークが表示されたら「shift」キーを放す。 3.右上に「セーフブート」と表示されたら成功なので、そのままログインする
セーフモードで起動後、再度「システム環境設定>セキュリティ&プライバシー」を開き「許可」ボタンをクリックすると、許可ロックされたアプリケーションの一覧が表示されました!
あとはチェックをつけて「OK」ボタンをクリックすれば完了です。
※すみません、キャプチャ取り忘れてしまいました
セーフモードのままなので、ここでいったん再起動をかけます。
機器の接続
ケーブルとコネクタの接続
シリアル-USB変換ケーブル > メス:メスアダプタ > リバースアダプタの順で接続します。
RTX810とケーブルを繋ぐ
リバースアダプタを使用する場合、そのままでは干渉してしまいますので、まずはじめに以下の画像の様に通りRTX810のネジをラジオペンチ等で外します。
RTX810のCONSOLポートにケーブルを差し込みます。(RTX810の電源はまだ入れないで下さい)
MacBookにシリアル-USB変換ケーブルを認識させる
RTX810の電源はオフの状態で、シリアル-USB変換ケーブルのUSB側をMacBookのUSBポートに接続します。
なんの反応もなく拍子抜けしてしまいますが、これでシリアル-USB変換ケーブルがMacBookに認識されました。
「このMacについて>システムレポート」を開き、ハードウェアからUSBを選択すると、以下の通り「USB-Serial Controller」が表示されていれば正常に認識されています。
MacからRTX810へシリアル接続を行う
RTX810の電源を入れ、ターミナルを立ち上げます。
ターミナルを立ち上げたら、以下コマンドを打って「/dev/tty.usbserial」「/dev/cu.usbserial」が存在する事を確認します。
$ ls /dev/tty.usbserial /dev/tty.usbserial $ ls /dev/cu.usbserial /dev/cu.usbserial
次にcuコマンドで接続を行うと以下の通りsudoパスワードとRTX810のパスワードを聞かれるので入力するとRTX810に接続できます。
$ sudo cu -l /dev/cu.usbserial [Password:Macユーザーのパスワード Connected. [Password:RTX810の一般ユーザーのパスワード RTX810 BootROM Ver. 1.00 RTX810 FlashROM Table Ver. 1.00 ・ ・ ・
以上で、完了です。